本映像は、久しぶりに福島の実家に帰省した一樹が、倍賞演じる母・奈津子や姉・咲江と食卓を囲む場面のメイキングから始まる。これは、実家の家族と接することで一樹が食の大切さを再認識し、息子・虹輝（道枝）のお弁当作りにも変化が表れる重要なシーンだ。
親子役を演じた井ノ原について、倍賞は「全然初めてっていう気がしなくて、楽しかったですね」とコメント。撮影の合間には倍賞・井ノ原・坂井の3人で昼食を食べ、井ノ原が練習のために作った卵焼きを倍賞に勧めるなど、まるで本当の家族のように温かな光景が見て取れる。
日本アカデミー賞最優秀主演女優賞など、数々の映画賞を受賞し俳優や監督のラブコールが絶えない倍賞だが、現場でのキュートな振る舞いも魅力の一つ。撮影前のテスト中にセリフが抜けると「何回も抜けるってことは、言いたくないのかな？」とスタッフを和ませ、劇中に登場するInstagramを前に「初めて見る」とテンションが上がったり、無邪気な姿を見せていた。また、一樹に料理のレシピを教える場面では、アドリブで手順を入れる機転を効かせ、スタッフを唸らせた。
本作の魅力について、倍賞は「子供に対しての愛情とか親子関係、家族について考えさせられる映画にきっとなると思うし、監督が“これはいい映画になるな”って言ってたのを聞いたので、本当に素晴らしい映画になるんじゃないかな思っています」と期待を込めている。
