監督・脚本
COMMENT
渡辺俊美さんに3年間分のお弁当の写真を見せていただいた時、大きな愛情に包まれて、幸せな気持ちになりました。お弁当箱が空っぽになって返ってくると、涙するほど喜んだという俊美さんの話を聞いて、手紙のようにある種一方通行の、でもそれだけで十分な、親父の愛情をテーマにしようと思いました。 イノッチはねー、なんであんな良い人なんだろう(笑)。井ノ原さんの人柄に引っ張られて、ポジティブな一樹になりました。俳優・井ノ原快彦の“真骨頂”をたくさんの方に見ていただきたいです。 大人になっていく中で、虹輝の健全さを出したいと思っていました。道枝駿佑くんは良い意味で親の顔が見たくなるような(笑)、最高の息子でした。ロケ弁を食べる時もきちんと手を合わせてね。道枝くんの“いま”の魅力が詰まっています。 目も合わせない時期もあったけど、最後の坂道のシーンで二人が並んだ時、ほんわかした気持ちになれる。そんなやさしい映画が作れたと思います。
PROFILE
1967年4月29日生まれ、群馬県出身。日本映画学校(現 日本映画大学)卒業後、是枝裕和監督作品の助監督など映画を中心に多くの映像作品に携わり、ドラマやミュージッククリップの演出も手がける。2007年に『ちーちゃんは悠久の向こう』で映画監督デビュー。主な監督作品に、映画『腐女子彼女。』(09)、『キセキ -あの日のソビト-』(17)、『泣くな赤鬼』(19)などがある。公開待機作品は『水上のフライト』(20年11月公開予定)。
脚本
1971年8月3日生まれ、京都府出身。制作スタッフとして映画に携わる傍ら、2005年から脚本家としてのキャリアをスタート。本作の兼重監督とは初タッグを組む。近年の主な映画作品は、『アリーキャット』(17)、『生きる街』(18)、『愛唄 ―約束のナクヒト―』(19)、『映画 ねこねこ日本史 〜龍馬のはちゃめちゃタイムトラベルぜよ!〜』(20)などがある。
©2020「461個のおべんとう」製作委員会
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渡辺俊美さんに3年間分のお弁当の写真を見せていただいた時、大きな愛情に包まれて、幸せな気持ちになりました。お弁当箱が空っぽになって返ってくると、涙するほど喜んだという俊美さんの話を聞いて、手紙のようにある種一方通行の、でもそれだけで十分な、親父の愛情をテーマにしようと思いました。
イノッチはねー、なんであんな良い人なんだろう(笑)。井ノ原さんの人柄に引っ張られて、ポジティブな一樹になりました。俳優・井ノ原快彦の“真骨頂”をたくさんの方に見ていただきたいです。
大人になっていく中で、虹輝の健全さを出したいと思っていました。道枝駿佑くんは良い意味で親の顔が見たくなるような(笑)、最高の息子でした。ロケ弁を食べる時もきちんと手を合わせてね。道枝くんの“いま”の魅力が詰まっています。
目も合わせない時期もあったけど、最後の坂道のシーンで二人が並んだ時、ほんわかした気持ちになれる。そんなやさしい映画が作れたと思います。