PVは、ステージの鈴本親子が奏でる美しいハーモニーから始まる。曲とともに流れる本編映像は、生まれて間もない虹輝をビデオに撮る一樹や笑顔であやす周子(映美くらら)に、幼稚園からの帰り道で一緒に遊ぶ親子の姿など、虹輝の子供時代から映し出される。
そこから時は流れ、リビングにいる深刻な面持ちの一樹と周子を心配そうに見つめている虹輝。次のシーンでは、一樹と周子は別々の道を歩む決意をする。
そして、ここから虹輝と二人っきりの生活が始まり、親子は大事な約束を交わすことになる。一樹、「お弁当なら、俺が作る。3年間、毎日作るよ。お前も3年間休まず、学校行く?」と聞き、虹輝が力強く、「約束する」と伝える、お弁当作りが始まるきっかけとなるシーン。内気な虹輝は、一年遅れの高校生活に緊張しながらも一樹との約束を守るべく、学校に通う。
一方、プロのミュージシャンとしてバンドメンバー(KREVAとやついいちろう)と忙しくライブ活動を行う一樹は、どんな日も欠かさず、お弁当を作っていく。旬の食材を虹輝に食べさせたくて、お弁当に入れたそら豆が教室で異臭騒ぎとなり、怒った虹輝が一樹に報告することも・・・。
また、中学の同級生・礼奈(工藤遥)との再会で嬉しそうな虹輝の姿がある一方で、残したお弁当を捨てて、一樹に咎められそうになる場面も。
その後、少しづつ距離が出来てしまう親子の様子が描かれ、その間に二人は自分自身と向き合い、一樹は息子を想い、虹輝は父親を想う時間を過ごす。
そんな中、同級生のヒロミ(森七菜)と章雄(若林時英)との楽しそうなお弁当時間に、一樹と矢島真香(阿部純子)のお弁当がきっかけで深まる交流も盛り込まれている。
この何気ない毎日のなかで、とうとう迎える高校3年間最後のお弁当のシーン。「今日、最後のお弁当だからさ」という色々な気持ちが入った一樹の言葉とともに、曲は終わりをむかえる。