映画『461個のおべんとう』
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親子試写会 イベントレポート

10月28日(水)スペースFS汐留にて、井ノ原快彦、道枝駿佑、そして原作者であり本作のモデルとなった渡辺俊美、息子・渡辺登生が登壇の親子試写会イベントを実施いたしました!
思春期でも絆を作れた親子とおべんとうとの関係性、映画が出来るまでの舞台裏について語り、また会場や映画公式SNSで募集した親子の質問や疑問に答えました。

親子試写上映前に、本作で親子を演じた井ノ原と道枝が登場し、大きな拍手に包まれる場内。招待された実際の親子のお客様を前に、井ノ原は「今日はお忙しい中、観に来て頂きましてありがとうございます。単純に楽しんで頂けたらと思います。そして、皆さんに何か感じるものがあればいいなと思っております」と挨拶。続いて、道枝は「今日は短い時間ですが、楽しんでいただけたらと思います」と笑顔で語りました。

●原作者・渡辺俊美と息子・登生というモデルがいる本作での役作りで気をつけた点
<井ノ原>今日、登生くんには初めて会いました。俊美さんにはここ1年で何度かお会いしていて、お話しさせていただいたり、一緒にギターの練習をさせて頂いたりしました。役作りでは、お名前が違うということもありますが、「あんまり、僕(渡辺俊美)に寄せなくていいからね」と優しく仰っていただき、だいぶ楽になりました。(俊美さんは)とても温かい方なので、柔らかく感じる福島のイントネーションなどは役に取り入れつつ、基本的には自分なりに演じさせて頂きました。
<道枝>(僕も)初めて今日登生さんにお会いしました。撮影の時は、(ご本人に会ったことが無かったので)監督と話し合って、中学生の頃は声を地声より高くしたり、身長を低く見せるため猫背を意識するようにしていました。普段は猫背じゃないので大変でした(笑)。
<井ノ原>また小説ではなく、お弁当のレシピやエッセイが内容の原作なので、そこから(物語を)読み取っていくというのは想像力を掻き立てられましたね。(みっちーと)二人で演じながら作っていった感じです。

●撮影中、キャストとの「絆」を感じたエピソード
<道枝>若林時英くんと森七菜ちゃんと、三人でお弁当を食べるシーンです。意味のあるセリフだけは決まっていて、それ以外はすべてアドリブだったんです。本番の時に(三人の内)誰かが言葉に詰まったら、他の人がフォローするという連携がすごく絆を感じましたね。監督が後で仰ってたんですけど、毎回違うことを(三人が)話すから編集が大変だったと・・・、申し訳なかったです(苦笑)。
<井ノ原>僕は、練習で毎日3個ぐらい卵焼きを作っていたのですが、流石に一人で食べ切れるわけもなく、現場に持っていったんですが、みっちーが食べてくれた上に美味しかったよと感想も伝えてくれて。そうすると、次はこんな味にしようかなとまた作りたくなるじゃないですか。絆というか、ワクワクする毎日を彼が作ってくれました。

●道枝から見た父親を演じている井ノ原 
<道枝>めちゃくちゃ優しくしていただきました。毎日お昼を一緒に食べて、貴重な時間を過ごしました。(僕の)誕生日が7月25日で、撮影期間中は2ヶ月半ぐらい過ぎていたんですが、スニーカーをプレゼントして頂きました。(仕事したばかりの)後輩の、誕生日がずいぶん過ぎているのにプレゼントをくれるって、すごく優しいなと思いました。今日も(そのスニーカーを)履いてきています(笑)。

●井ノ原から見た息子を演じている道枝について
<井ノ原>こちらに気を遣わせない。いい意味で無理をしていない感じです。今日も昼間に取材を一緒に受けていたのですが、僕が疲れたなと座っていると、横にスッと座ってくれる。こちらから詰めなくても、距離感を縮めてくれていました。
<MC>言葉はいらない関係ですね? 
<井ノ原>まさに、そうですね。

ここで、原作者の渡辺俊美と息子・登生が登壇。

●映画を観た感想
<渡辺俊美>自分の本が映画になるという夢のような世界を見ています。イノッチと道枝くんが仲良くて、本当の親子のような感じが出てますね。(映画は)家族の話だけでなく、学校のシーンもあるし、見応えがありました。お弁当のように、色んな要素が入っていて、いい作品で嬉しいです。
<登生>今日初めて、道枝くんに会いました。(僕よりも)20cmも背が高くて、異世界転生した映画を見てるような感じでした(笑)。
<渡辺俊美>自分としては、親子の記録として(本を)出したのですが、それがちゃんと物語になっている。メッセージになっている。それが自分のことなのに、自分に返ってきて、本当に伝わってきました。試写を観て泣いてしまい、(思わず)監督と握手しました。

●映画の中で虹輝は、とても良い意味で一樹の影響を受けていますが、ご自身の人生で影響を受けた人、または、影響を受けた言葉
<道枝>憧れの先輩のHey!Say!JUMPの山田涼介くんです。金田一少年の主演をやっていて、それを見た時にジャニーズに入りたいと思いました。絶大なる影響を受けてますね。
<登生>僕は、お父さんが音楽活動をしていたので、「TOKYO No.1 SOUL SET」の3人。その周りにいるスタッフに囲まれて育ったので、その方々の影響を受けてると感じます。
<渡辺俊美>親父かな。親父ができないことを(今)やってるような感じです。仕草とか真似してるかな。音楽も(父は)村祭りで太鼓とか民謡とかやってましたね。本当は舞台でやりたかったんじゃないかな・・・。あと、小さい時から言われていた「必要なものと欲しいものは違うぞ」という言葉が印象に残ってます。当時は何言ってるんだろうって思ってましたが、大人になると分かりますね。息子にも言ってる自分がいますし、影響されてるんだなと気づきます。
<井ノ原>僕はうちのリーダー、坂本くんですかね。なんか大人だなって思ってました。(リーダーは)「行くぞ!」という感じはなくて、ふわっとした空気を出していながら引っ張る感じですね。

●会場にお越しいただいた親子の皆さんからの質問「登壇者の皆さんの学生の時のお弁当時間の思い出は?」
<道枝>僕の学校もソーシャルディスタンスを保ちながら、ごはん食べたりしています。でも慣れたらあまりいつもと変わらないし、グランドでサッカーしたり、輪になってパスしあったりして遊んでます。
<井ノ原>WAになって踊るんじゃなくて?
<一同>(笑)  
<井ノ原>(若いし)お腹空くよね、量はどれぐらい食べるの?
<道枝>キツネうどん一杯。
<井ノ原>全然食べてない(笑) 。でも(みっちーは)「焼肉おごれ、焼肉おごれ」って言ってくるんですよ!
<道枝>焼肉は食べます(笑)。(なにわ男子の)メンバーと焼肉行きました。カルビとか、シャトーブリアンとか食べて。
<井ノ原>え?そんないい肉食べてるの?今度どこ連れて行けばいいの・・・(笑)。僕は、高校の時はお弁当だったんですけど、お弁当だけじゃ足りなくて、学校の前のお肉屋さんで80円のコロッケを食べてたかな。あとは、友達と6枚切りの食パンを買って、そのコロッケを挟んで食べたりもしましたね。

●映画公式SNSで事前に募集した質問「最近、父親に似てきたなと思うところはありますか? 」
<道枝>何だろうな?普段意識して生活してないですね。
<井ノ原>でも、約束してることあるんだよね?
<道枝>「将来、車買ってほしい」と言われてます。しかもハイブリッドとか今どきの車ではなく、昔お父さんが乗ってたスポーツカー。でも、喜ぶ顔が見たいので(いつか買えたら・・・)。
<井ノ原>この話大好きで、モチベーションになるよね。僕の場合は、例えば誰かが何かできない時に「どれ?」って声かけるんだけど、父親は「どら?」って言ってて、それをいつの間にか僕も言っていることがある。
<渡辺俊美>僕は、咳とか一緒ですね。親父とそっくり。若い時は、全然思わなかったけど。
<登生>見た目以外ですと、声の波形が似てますね。
<井ノ原>僕らが(本作でも)歌っている「Lookin‘4」 も、お二人はライブで歌われますよね。映像で見ましたが、ハモリの感じもすごく相性良いんだなと思いました。

さらに、会場の親子の皆さんからの質問「最近、絆を感じたことはなんですか?」

<道枝>ジャニーズJr. 全体でミュージックステーションに出させていただいた時、円陣を組んだ時に絆を感じました。その時、(V6の曲)『Can do!Can go!』を歌わせて頂きました。
<井ノ原>めっちゃくちゃ良かったよ。「パパ(井ノ原)、今度『Can do!Can go!』をやるんだよ」って、報告してくれました。そして、僕も(絆を感じたのは)やっぱりグループかな。25周年になるんですけど、リーダーが「俺の歌というより、俺のじゃない方がいいんじゃないかな?」と話してた時に、「絶対リーダーのほうがいいよ!」ってみんなが同じ意見だった。うちのグループは、みんなが同じ意見って珍しいので、リーダーが満更でもない顔していたのが嬉しかったです。
<渡辺俊美>僕もバンドメンバーですかね。仲良いんですよ。確認しなくても、分かります。
あと(劇中の)「Ten 4 The Suns」も結成20周年ですよ。三人が(井ノ原・KREVA・やついいちろう)会ってすぐに、あんな雰囲気出せないと思います。イノッチのトーク、お客さんとの一体感はすごかった。
<井ノ原>三人での共演は初めてだったんですけど、みんな(それぞれの活動が)25周年目だったんですよ。
<渡辺俊美>それは、絆だね。

最後に、渡辺が「自分の本が、もう少しで上映開始になることが幸せです。僕がお弁当を作ったのは、ただ息子を守りたかっただけなんです。その守る一つの形がお弁当になったと思ってます。皆さん、今日はありがとうございました」と話すと、井ノ原が「やっと、ここまで来たという気持ちでいます。みんなで作った作品です。日本には、お弁当の文化があって、その過程の中に色んな物語があるのだなと思います。そして、今こういう時代になったからこそ、なかなか感じられなかったことが感じられる時代なんじゃないかと思っています。この映画を観て、明るい気持ちで明日を迎えてほしい。あと、何より美味しそうなものが出てくるので、お腹減ります。存分に楽しんでください!」と話し、イベントは大盛況のうちに幕を閉じました。

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