映画『461個のおべんとう』
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公開記念舞台挨拶 イベントレポート

この度、11月7日(土)丸の内TOEIにて公開記念舞台挨拶を実施!井ノ原快彦、道枝駿佑、森七菜、映美くらら、阿部純子、兼重淳監督が登壇しました!一般のお客様を前に、公開を迎えた喜びを語り、主演として作品を引っ張ってきた井ノ原に感謝を込めたサプライズも!全国99館の劇場でライブビューイングの生中継も実施し、公開記念にふさわしく、感動的なイベントとなりました。

満員の客席より大きな拍手で迎えられ、井ノ原快彦、道枝駿佑、森七菜、映美くらら、阿部純子、兼重淳監督が登場!
 
映画が公開された感想を聞かれると、井ノ原は、「初日を無事に迎えられて安心しました。(この作品で)何度か舞台挨拶をやらせて頂きましたが、(今日は)席と席の間を空けずに座れて、みんなで集まることができる時がきたんだなあ、という気持ちがしますね」と満員の客席を眺めて感無量の様子。
そしてこの舞台挨拶が99館の劇場に中継されていることについて、「さっき、どこで配信されているか聞いたんですよ。本当に全国津々浦々で、(映画の舞台になった)福島もね、中継されていて、見ていただけるのは嬉しいですね」 

上映後の舞台挨拶ということで、「上映後だから話せる、本作で思い出に残ったシーン」を聞かれた道枝が、「最後の、パパと坂を登って行くシーンかな。お互い親子で成長した姿が見えるんじゃないかなって思う」と答えると、井ノ原が「それは監督の狙いなんですよね。はじめは虹輝が猫背で少し自信がなさげなんだけれども、いつの間にか父の背を追い越していくという。でも、一ヶ月くらいの撮影期間で、グッと背が伸びたよね」と道枝をまぶしそうに見つめた。
 
井ノ原から学校のシーンのエピソードが聞きたい!と話が振られると、森はアドリブが多かった現場を振り返った。塾でヒロミ(森)と虹輝が仲直りをして、遊びに出かけるシーンでは、森扮するヒロミが答えるはずのセリフを、無茶振りで虹輝に振り返し、その時の道枝の驚きの表情は“素”であることを明かした。2人のやりとりを見た井ノ原は「いいなあ、KREVAさんが怒ってましたよ。ライブで盛り上がっている中、手をつないでるって。なんかいいですねえ。恋をあたためちゃって。いま森さんはね、ドラマでも別の恋をあたためちゃっていますけどね」と森が出演中のドラマを引き合いにだし、学生チームをいじる一面も。そんなやりとりに、虹輝の母を演じた映美は、「初々しくていいですね。見ちゃいけないようなそんな気持ち」とコメントした。
 
阿部の思い出のシーンは、「私は井ノ原さんを5、6回ふったことです(笑)」と返答。「長回しという手法で撮っていて、台本でいうと2、3ページを一気に撮るんですが、途中でカラスが鳴いたり、車が通ったり、撮り直しがあって、たくさんふっちゃいました」と答えた。
 
監督は、「イノッチ、KREVAさん、やついさんと一緒のシーンが楽しかったですね」と振り返る。井ノ原も「カットがかかってからもトークを繰り広げていて、20年活動しているという設定だったんですけど、エキストラさんたちも盛り上がってくれて『俺たち人気あるな。売れてたな』って調子乗っちゃいました」と盛り上がったライブシーンを振り返った。
 
そして最後に井ノ原は「倍賞さんとのシーンかなあ。『寅さんの“さくら“が僕のお母さんになるんだ!』って感動しちゃって。(休憩中に)お弁当食べている時も福島弁で、とってもあったかい雰囲気でしたね」と井ノ原の母を演じた倍賞千恵子さんへの思いを語った。

映画のテーマにちなみ、“ありがとうを伝えたい人”を聞かれると、阿部は「いつでも見守ってくれる母」をあげ、映美は撮影で何年かぶりに会ったにも関わらず、温かく迎えてくれた井ノ原の名前をあげる中、森は「“食”にありがとうと言いたい」と発言し場を驚かせるも「 “食”には誰かが作ってくれたり、ご褒美の“食”だったり、全部に力があるから助けてもらっています」と返答。そして、道枝が撮影だけではなく、宣伝活動でもフォローをしてくれた「パパ(井ノ原)」と答えると、井ノ原は「撮影終わってからもずっと一緒に仕事をしてたもんね。だから、なにわ男子の子たちも息子の友達みたいな気持ちになっちゃって。少しずつでもいいから友達のお父さんみたいに接してほしいな」とコメントした。
 
そして井ノ原は「どれだけの人に観てもらえるかな、足を運んでくれるかな」という不安があったことも口にしつつ「映画に関わっているスタッフのみなさん、そして何よりお客さんにありがとうという気持ちでいっぱいです。“ありがとう”という言葉は何度言ってもいいと思うので…本当にありがとう」と、客席に向かって感謝を伝えた。
 
監督のありがとうを伝えたい人は、「井ノ原さんです。こんなに作品に寄り添ってくれる人はいない」と井ノ原に「僕の人生で出会うべき人に出会えた」とメールをもらったことを明かし、「思わず涙が出ちゃいました」との感動エピソードに井ノ原は、「良い現場なんですよ。撮影の合間にスタッフが『クワガタがいるー』って持ってきたりして。そんな緊迫感のない現場ってある?」と笑いを誘った。
 
そこで突然、道枝が「手紙を書いてきました」と発表した。

【以下手紙全文】
「パパへ
やっと待ちに待った映画が公開されたね。撮影から約1年が経ちました。今回僕は、映画に初めて本格的に出演させていただいたので、最初の方はどんな感じなのか、不安と緊張でいっぱいでした。けど、パパが撮影前からたくさん連絡を取ってくれました。そのおかげで撮影も、キャストの皆さん、スタッフの皆さんたちとも、すぐに馴染めて、みんな一丸となっていい作品作りができたと思います。僕はどちらかというと内気な方だけど、パパは疲れていたり、忙しいはずなのに、撮影の合間でも僕を気にかけてくれて、たくさん話しかけてくれたり、周りを盛り上げてくれたりして、本当に感謝してる。お昼ご飯も毎日一緒に食べてくれたね。パパとくだらない話をしたり、ドローンの話をしたり、ギターの話をしたり。その時間が、本当にこの映画のようで、他愛のない時間だったけど、あの時間は今思えば、本当に大切な時間でした。

パパの背中を見て撮影したこの作品で、僕も少しはパパみたいに成長できたかな?もしこれから20年後、30年後、父親役を演じる作品に出会えた時は、絶対に超えられないパパの背中かもしれないけど、パパの背中を思い出して、この経験を生かして、「461個のおべんとう」みたいな作品になるように頑張るから!その時は僕もタメ口協定結ぶね!そして、この舞台挨拶でパパから、井ノ原さんに戻るね!パパの優しさに甘えちゃいけないので。でも、僕が悩んだ時や苦しい時は、「大丈夫、全部うまくいくよ」って、またパパになってね!

ありがとう、パパ。そして、ありがとうございます、井ノ原さん。

道枝駿佑より」

涙が出るのを堪えながらも、コメントを求められた井ノ原は「嬉しい。クランクアップするときに、息子を引き離されるような、そんな気持ちになりました。(そう思えるのも)君の頑張りだと思うし、支えてくれたみんなのおかげだと思います」そして手紙を取りに舞台袖へ戻り、なかなか戻ってこなかった道枝に対しても「全てがスムーズにいけばいいってもんじゃないってことを体現してくれる。尊敬しています。本当にありがとうございました」と涙ながらに感謝の意を述べた。


最後に、締めのメッセージとして
道枝「この映画を観て、親の偉大さ、友達の大切さ、絆の深さ、を感じてほしい。友達や家族と何気ない1日の1ページを共有してほしいと思います。この作品を愛してくれると嬉しいです」
井ノ原「皆、一番や上の方を目指してやってきたと思うけど、まず横のつながりを大事にしなくちゃいけない。一番近くにいる人がどれだけ大事なのかということを考えさせられる映画だと思いますので、是非劇場で観てほしいなと思います」
感動の公開記念舞台挨拶が終了しました。
 

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